年頭所感

【2009年 年頭所感】 IT企業トップの「決意」と「実行計画」 大塚商会

2009/01/05 20:37

週刊BCN 2009年01月05日vol.1266掲載

ITでオフィスを元気にする!

大塚裕司 社長


 当社がもつ多くのITソリューションで顧客のオフィスを元気にする提案を行う。2009年2月に開催するソリューションフェアのテーマでもある。

 08年9月に起きた「リーマンショック」で世の中のマインドが落ちている。原油高でもあったことから、まるでオイルショックと山一證券の経営破たんを合わせたようなものだ。一度に二つの大きな景気後退の要素がきたイメージだ。現段階では、“ムード不況”との見方もあるが、実際に10月以降は厳しさが増している。金融機関の貸し渋りが出ていることからも、今後はキャッシュフローを潤沢にしておかないと黒字でも倒産するといったことが相次ぐ危険性が高い。

 そんななか、08年度(08年12月期)の中間期は業績が鈍化したものの、プラス要因もあった。複合提案の徹底により顧客あたりの単価が上がったのだ。また、顧客数の多さが幸いして、業績が大幅に下がることもなかった。しかも、ここ数年、社員の数は100人前後の範囲と大幅には増えていない。財務体質もしっかりしていることから、余計な“贅肉”がない分、持ちこたえられるだろう。

 09年から10年にかけては、ますます落ち込むことが予想される。そんななか、さまざまな角度からソリューションを提供できる当社だからこそ、提案のキャパシティを一段と広げることで、顧客に元気を与えることに力を注ぐ。メーカーとの関係も含めて、それぞれの立場で“ベストパートナー”でありたい。
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