革新
 |
トレンドマイクロ 大三川彰彦 取締役日本地域担当 |
業界は依然厳しい状況だが、セキュリティを提供する会社として成長を止めるわけにはいかない。法人向けでは、DLP(情報漏えい対策)や、ネットワークを監視し、内部脅威の「見える化」とレポーティングによる改善、原因追究を行う「Threat Management Solution(TMS)」が実績を伸ばした。また、仮想環境での不正侵入検知技術に優れるカナダのサードブリゲイド社を買収した。これからクラウド環境が趨勢となるなか、仮想化が重要な要素の一つとなる。日本は仮想化技術導入の検討段階なので、いいタイミングで商材が揃った。
2010年は既存パートナーに対し、TMS、「Trend Micro LeakProof」などの販売支援プログラムを強化する。ライセンス販売だけでなく、サービスやコンサルティングを一緒に提供してもらうことが重要だ。コンサルティングや導入で、主にアジア圏で展開するSIerなどと協業し、新サービスの提供準備をしている。また大企業のインフラ構築、クラウドサービスなどでVLE(Very Large Enterprise)開拓を目的に、新規にSIer30社と協業を進める。
取り巻く環境が刻々と変わるなか、当社自身も変わっていく必要がある。こちらから積極的にユーザーに対して導入支援、フォローアップする「サービスビジネス」がキーになるとみる。新しい世界に迅速に対応し、顧客の環境変化や課題を理解していかなければならない。