次の時代を生み出す元年

マカフィー 加藤孝博 会長兼社長
 不況の最中、2009年1~6月は前年対比で好調な伸びを示していた。後半は息切れ感がでてきたが、ストックビジネスが成長をけん引した。約2年前に暗号化製品を開発するオランダのSafeBoot社、約1年前にメールセキュリティを展開するSecureComputing社を買収した。こうしたソリューションが今後の伸びしろになるだろう。

 「ポイントプロダクトのメーカーからソリューションプロバイダになる」ことを標榜し、製品群を拡充してきた。2010年は「トラステッド ストラテジック アドバイザー」としてSaaSモデルを推進する。今までのセキュリティと概念が変わり始めている。

 2010年は「次の時代を生み出す元年」だ。ウイルス対策、メールセキュリティ、暗号化、ファイアウォールといった一連のセキュリティを自社のデータセンターから提供し、顧客社内に導入した一元管理を実現する製品「McAfee ePolicy Orchestrator」で制御するソリューションを展開したい。「Computing as a Service(CaaS)」という言葉が出はじめ、極端にいえば、端末以外はすべてクラウドから提供される時代がくるかもしれない。そうなった場合、通信事業者に当社のソリューションを提供することでエンドユーザーのセキュリティが担保されることになる。今後はエンタープライズセールスにおいて、ハイタッチの人員を増強し、パートナーとともに通信事業者、金融、官公庁などの開拓を進めていく。