年頭所感

【2010年 年頭所感】 ジャステック

2010/01/14 20:37

週刊BCN 2010年01月11日vol.1316掲載

改革元年

ジャステック 神山茂 社長
 海外子会社を買収した際に発生したのれんの償却と、CDO(債務担保証券)による特別損失、また、ビジネスにおける市場の縮小で、2009年度(09年11月期)は40年ぶりに赤字を計上した。だが、2010年度からはファイナンス関連の事項はなくなることから、放っておいても利益出てくるとみている。

 当社が手がけるシステムでとくに影響が出たのが金融関係などだった。サブプライム問題に端を発した不況はこれからは回復の兆しをみせるだろう。だが、サブプライム以前まで回復する勾配は極めて緩いといわれている。当社では、40年ぶりの社内改革により、今までの取り組みを見直して体質強化を図っている。いずれ景気の状況が回復してくるとそれが爆発的な力となってくるだろう。

 当社は一括請負契約を基本とするソフトウェア開発の専業ベンダーだ。世界最先端の生産管理技術をもっているが、今一度その地位を確固たるものとすべく、強化した。成果物の量と品質により価格を設定する「成果物主義」を実践すると同時に、成果物作成の予定と実際を照らし合わせ、リアルタイムに改善しながら進めていく予実管理も取り入れていた。また、08年にはCMMI(能力成熟度モデル統合)Ver.1.2で日本初のレベル5を達成した。

 今までの積み重ねを強化し、満を持して2010年からはその力を発揮する。40年ぶりに改めてジャステックの思想を再認識、強化し、回復のバネとする「改革元年」だ。
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