解剖!メーカー流通網

<解剖!メーカー流通網>71.パンダセキュリティ クラウドサービスでサポーター制度 草の根的に製品広げる

2010/07/08 16:18

週刊BCN 2010年07月05日vol.1340掲載

 スペインのアンチウイルスソフトウェアメーカー、パンダセキュリティの日本法人、PS Japanは、法人向けにアプライアンス製品「Panda GateDefender Performa(パンダ ゲートディフェンダー パフォーマ)」、クラウド型セキュリティサービス「Panda Cloud Office Protection(パンダ クラウド オフィス プロテクション)」を提供している。

 現在、同社はPanda マスターパートナー(PMP)のTDIコンサルティング・ソリューションズとプラネットを通じて、主にアプライアンス製品を中心に提供している。また、Panda製品を幅広く取り扱い、PSP(Panda セールスパートナー)や販売店に対して販促支援技術サポートを行うパートナーであるPanda ビジネス&テクニカルパートナー(PBP)、流通各社が参加するPanda ディストリビューションパートナー(PDP)、Panda Security 製品をPMP、PDP、PBPから仕入れて、正規に取り扱うPSPの4カテゴリでパートナーを支援している。

 さらに、ビープラッツとも提携。ビープラッツのSaaSプラットフォーム「SaaSPlats(サースプラッツ)」は、ダイワボウ情報システムやネットワールド、大塚商会などの販路でSaaSを販売する仕組みを提供している。今年からSaaSPlatsで「Panda Cloud Office Protection」の提供を開始するなど、販売のすそ野を広げている。規模の小さな地域ユーザー企業だと、セキュリティ対策を十分に講じることができないところも多いが、同社では、ディストリビュータ、リセラーといった階層的な販路とは別に、SOHO、フリーランスや地域販売店などを「サポーター」として開拓。Panda Security製品を応援する個人、法人問わず、誰でも登録でき、ユーザーにクラウドサービスを販売できるようにすることで、草の根的にセキュリティのレベルを高める制度を近々開始する予定だ。成約すれば、仲介手数料が入る画期的な制度だ。(鍋島蓉子)

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