RIA(リッチインターネットアプリケーション)ソフト開発の日本ネクサウェブ(矢形勝志社長)の商流は、大きく分けて2系統がある。大手SIerを経由して、ユーザー企業の大規模業務アプリケーションシステム向けのRIAとして売り込むルートと、SIer自身が開発した業務アプリケーションのRIA基盤としてOEM供給するルートだ。

 同社の主力商材である「Nexaweb」を大手SIerが売る場合、システム構築を伴う比較的大手ユーザーのRIA基盤として活用されるケースが多い。後者のOEM供給の最終的な売り先は、中堅・中小ユーザーが多いという。RIAは、古いクライアント・サーバー(クラサバ)システムをウェブ化できる技術。ユーザーインタフェース(UI)の使い勝手のよさでクラサバ方式を上回り、かつインターネットとの親和性も高いことから、RIAを採用するユーザー企業が増えている。

 ただし、中小規模のシステムでは、価格が安く、すでに広く普及しているアドビシステムズ「Flash」やマイクロソフト「Silverlight」などが活用される傾向が強い。そこで日本ネクサウェブでは、フロントエンドのUI部分だけでなく、バックエンドの基幹システムとのつなぎ込み部分のサポートを重視。この点が、大規模システムの構築を得意とするSIerから高く評価され、ITホールディングス(ITHD)グループTISや日立システムアンドサービス、新日鉄ソリューションズといった有力SIerが販売・SIパートナーに名を連ねる。

 OEM供給では、例えばITHDグループオーテックや日本電子計算(JIP)が、独自に開発した商品先物取引や証券などの業務アプリ商材のRIA基盤として採用。こちらは中堅・中小規模のシステムの稼働例が多く、「大手ユーザーにはSIerによる個別SI、中堅・中小向けにはSIerの業務アプリに組み込んで提供する」(矢形社長)という商流モデルができあがりつつある。(安藤章司)