水戸プリンスホテル。春には川沿いの満開の桜がお客を迎える
 茨城県水戸市でホテル業、貸しビル業を営むプリンス(杉山順代表取締役)は、水戸プリンスホテルのホームページ(HP)を活用して、中心顧客である出張者や家族旅行者が求める情報、宿泊プランを提供することで、訴求を図ってきた。

 杉山勉常務取締役は、自ら音頭をとって、ネット利用による情報発信に力を入れてきた。経営コンサルタント会社に勤務した後、父親が経営するプリンスに入社してゴルフ練習場のオープンに携わった。現在は、水戸プリンスホテルの経営を任されている。

 杉山常務は「給与計算ソフトウェアなどを導入しており、事務作業の合理化は推進していた。だが、マーケティング的な視点が欠けていた」と、同社が抱えていた課題を打ち明ける。

 楽天トラベルやじゃらんなどの宿泊サイトに登録していたが、水戸プリンスホテルの強みを打ち出せておらず、情報発信力にも欠けていたため、ホテル評価で下位に甘んじていたという。

 そんな状況を改善しようにも、「水戸はネットマーケティングに関する情報が少なかった」(杉山常務)。それならばと、杉山常務は自ら行動を起こした。茨城のネットショップ交流会である「どっとこむいばらき」を2007年に設立。現在、会員は小売業やサービス業を中心に26社を数える。ペット雑貨用品店や茨城の郷土料理店、風呂敷専門店など顔ぶれは多彩だ。会員同士の交流を通したネットマーケティングの情報交換やセミナー・勉強会の開催などを活動内容としている。10月26日には、ライブドアの元社長である堀江貴文氏の講演会を主催する。

 ITコーディネータ茨城の鹿子幡庸雄理事長と葛貫壮四郎理事は、講師を務めた中小企業金融公庫のセミナーで杉山常務と面識をもった。それが3年前のこと。すでに杉山常務は、本腰を入れてネットマーケティングに取り組もうとしていた。

 独自の特徴をよりわかりやすく伝えるHPの改善に向け、鹿子幡理事長と葛貫理事は、まずは水戸プリンスホテルの強みと弱みの洗い出しにかかった。(信澤健太)

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