成長軌道に乗せる

李堅 会長兼社長
 日本と中国の売上高構成比がおよそ半分ずつを占めるのが当社の特徴だ。日本のSIerのなかで、海外売上高比率が最も高い会社である。年率25%前後で力強く伸びる中国の情報サービス業の追い風もあり、当社の中国におけるビジネスは順調に伸びている。だが、一方で国内ビジネスは伸び悩んでおり、当社の強みがまだ十分生かせていない印象がある。2011年は、中国ビジネスに強いSIerとして、国内ビジネスを再度テコ入れし、強い事業体制を構築する。

 まずは、強みとする業種・業務の領域における専門性をより高めていく。ソフト開発の比率が大きく、ややもすれば事業ドメインが分散しすぎていた面も否めない。例えば、金融や運輸といった業種向けに特化したシステムや、クラウド型のサービス商材といったストック型のビジネスにも力を入れる。さらに、中国市場へ進出する日系ユーザー企業向けや、中国地場のユーザー企業をターゲットとしたSIビジネスを伸ばすことで、当社の強みを伸ばす。

 ただ、現状のままでは日中市場の伸び率の違いから、中国ビジネスの比率が大きくなりすぎる傾向がある。このため、持分法適用会社の株式売却などを原資に、国内市場向けに再度投資を行うなど、バランスのよい成長をイメージしている。向こう3年で、少なくとも今年度(2011年3月期)連結売上高見込みの1.7倍余りに相当する350億円の売上高を視野に入れる。