年頭所感

【2011年 年頭所感】 ジャステック

2011/01/20 20:39

週刊BCN 2011年01月17日vol.1366掲載

第二の創業

中谷昇 社長
 市場の状況は厳しいが、そんな時だからこそ、社内外の問題がみえやすくなった。それを克服することで、経済状況が回復した際にはさらに強い体質で成長軌道に乗せることができると考えている。40年間、ジャステックは品質管理手法、開発の定量的な管理手法といった特殊なノウハウを社内に蓄積してきた。2011年は、そのような強みを武器に国内の地盤を固めながら、同時にグローバリゼーションにシフトする「第二の創業」と位置づけたい。

 第二の創業にあたって重要なことは、社内でのノウハウ共有やコミュニケーションの効率化であって、コミュニケーションの文化を根づかせなければいけない。

 日本ではSEのイメージが芳しくないが、海外ではプロフェッショナルな職種に位置づけられている。プロフェッショナルな人材は、スキルを常に意識しながら、高度なスキルを習得することにどん欲でなければならない。社内で人脈をつくり、ノウハウを共有することで、お互いを高めてほしい。

 これまで当社は国内のビジネスを中心としてきたが、2003年に海外進出を果たし、米国に製品販売・サポート拠点、フランスに製品開発・販売拠点をそれぞれ設置している。現場の人間同士でコミュニケーションを図り、グローバル人材を育てたい。その際は、語学も大事だが、それよりももっと大切なのが「何を話すか」ということだ。本社の社員と海外子会社の社員との共同作業を通じて、広い視野を養ってもらいたいと考えている。
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