全方位クラウドとグローバル
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| 杉本信芳 社長 |
計画では、過去最高の営業利益となる72億円を見込む2010年度(11年3月期)。私どもが手がけるアウトソーシングやクラウドサービスの需要は旺盛だ。だが、ユーザー企業の価格引き下げ圧力が強く、案件の数は伸びても、売り上げや利益はそれほど伸びない環境でもある。情報システムを所有せずに利用する方法が浸透し始め、使った分だけ料金を支払う従量課金制を求めるユーザー企業が増えてきたのも、本音をいえば、IT企業にとって売り上げを減らすマイナス要素にもなる。新たな戦略立案が不可欠だ。
クラウドやアウトソーシング需要が強まることを予測して、10年12月には横浜市内に国内16か所目となるデータセンター(DC)を約130億円投じて建設、稼働させた。2000ラック収容可能な大型施設で、まずはこれを満杯にすることが前提となる。富士通も群馬県館林市に大型DCをもっており、大企業は富士通、中堅クラスは富士通FIPと、基本はユーザーの規模で担当を分け、富士通グループで全国、企業規模を問わずにクラウドニーズを取り込みたい。
2011年、本腰を入れて取り組むのは、海外(グローバル)事業だ。ただ、海外にDCを建設するようなことは考えていない。日本のDCのリソースをネットワークを通じて海外に提供することは可能で、そのようなやり方が現状では適している。EDI(電子データ交換)システムの提供などにも、可能性はある。富士通と連携をとって、新市場にもチャレンジする。