年頭所感

【2011年 年頭所感】 東芝ITサービス

2011/01/20 20:39

週刊BCN 2011年01月17日vol.1366掲載

成長

石橋英次 社長
 東芝ITサービスのメイン事業である保守サービスは、クラウドが主流になれば、縮小が避けられないと認識している。既存の枠組みにとらわれない事業戦略を立てなければ、現状の拠点や人員を維持できないという危機感がある。厳しい市場環境ではあるものの、2011年(年度)は、売上高を伸ばすことにこだわる。したがって、キーワードは「成長」とする。

 新たな成長の源泉を見つけるために、10年度(11年3月期)はさまざまなプロジェクトを推進した。その一つに「クラウド推進プロジェクト」がある。ネットワークを通じてITを提供する方式が、当社の事業でどう影響を与えるかを調査・研究する専門部門を期首に立ち上げた。そのレポートがまとまってきており、11年度はその結果をもとに、さらにクラウドで売り上げを伸ばすための戦略を固めたい。

 また、クラウド時代に備えた事業のあり方を調査・研究する事業構造改革プロジェクト、メインの事業に育てたいと考えている運用サービスを強化するための施策立案、次世代の人材を育成するための新たな人材育成プランの作成も進めた。

 市場環境はかなり不透明で、売上高を伸ばすのは相当難しい状況にある。コストを削って利益を捻出するだけでは、中長期的にみて企業の存続につながらない。厳しい環境は承知のうえだが、売上高を伸ばし、企業規模を拡大させることに、11年度はこだわっていきたい。
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