飛躍の年
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| 河村浩明 社長 |
ビジョンを明確にして、体制を強固にすることに注力した2010年。まずはエンタープライズ営業部隊の人員増強に力を入れた。また、パートナーとの関係を深め、富士通とのグローバルにおける戦略的パートナーシップを結んだことは大きな収穫だった。
現在、四つの柱にフォーカスして事業を推進している。一つは流通モデルによるシェアの拡大。二つ目は富士通、NEC、日立製作所といった大手コンピュータメーカー(JCM)とのアライアンスで、JCMのサーバー、ストレージに当社のソフトを標準搭載する組み込みビジネス。三つ目が年商1000億円以上のビッグ・エンタープライズにプラットフォームとして当社のソリューションを採用してもらうこと。四つ目がクラウドサービスプロバイダ向けビジネスの展開だ。
顧客のニーズをくみ取っていくためには、将来のビジョンを訴求する構想力と営業力が重要だと考えている。とくにストレージ、バックアップでは「データセンター・トランスフォーメーション」をキーワードとして提案している。当社は、SOAならぬSOSA(サービス指向ストレージアーキテクチャ)というコンセプトを打ち出した。ハードウェア、OS、アプリケーションなどが異種混合の環境でも一元管理でき、変化に迅速な対応が可能なローコストのデータセンターを構築するソリューションの提案機会を増やしている。2011年は、さまざまな施策により、ビジネスを飛躍させる年にしたい。