グローバル・ワンチーム

山下徹 社長
 当社は、グループ社員の半数近いおよそ2万6500人が海外拠点に勤務するグローバル企業に変貌しつつある。業績面でも2005年3月期にはわずか55億円だった海外売上高が、2012年3月期には2000億円規模へと拡大する見込みだ。今後、国内と海外をどうバランスよく伸ばすかは、経営の舵取りにかかっている。

 「グローバル・ワンチーム」は、文字通りグローバルで一つのチームをかたちづくることだ。例えば、SAPやBI、テスティングなど、さまざまなITソリューションや技術領域で世界横断的なチームを編成し、ユーザー企業が地球上のどこでも均等に当社の高品質なITサービスを享受できるように、体制を再編・強化する。各国で異なっていた社名も、米国では2012年1月から、欧州では同年4月から順次“NTT DATA”に切り替え、名実ともに一体感を強めていく。

 本当はもう少し時間をかけてグローバルの再編を断行しようと思ったが、海外法人から「早くNTTの冠を使えるようにしてくれ」と要求された。これは新しくグループに迎え入れた中堅どころの海外SIerが、年商10兆円のNTTグループの一員であることを強力に顧客に示すことで、信用力や受注可能性を格段に高めようとする動きが背景にある。日本本社がもたもたするよりは、多少拙速気味でも、勢いよく前へ進むことがグローバルビジネスでは大切だと考えている。