年頭所感

【2012年 年頭所感】 富士通エフ・アイ・ピー

2012/01/12 20:40

週刊BCN 2012年01月09日vol.1414掲載

チャレンジ

杉本信芳 社長
 ビジネスが順調に推移すると、その状況に甘んじてしまうことがある。当然ながら、それでは成長はおぼつかない。果敢に攻める姿勢を崩さないことを胆に銘じて、キーワードは「チャレンジ」とする。

 富士通エフ・アイ・ピー(富士通FIP)は、国内にデータセンター(DC)を16か所設置し、ユーザー企業の情報システムを預かるサービスや、DCを活用したクラウドサービスなどを提供している。旺盛な需要に応えるため、2010年12月には神奈川県横浜市にDCを新設した。約4200個のサーバーラックを収容できる大型施設で、かなりの金額を投資した。販売状況は予想以上に順調で、当初の計画よりも1.5倍のスピードでラックが埋まっている。横浜市という立地や、堅牢で環境に配慮した設計が受け入れられている。また、東日本大震災の影響で、情報システムをITベンダーに任せようとする機運が高まったことも追い風になった。このままいけば、2012年の9月には損益分岐点を超えられそうだ。また、将来を考えて、すでに追加投資も決めている。同じ規模のDCを、もう1棟、隣接地に併設する。2012年3月には建設に向けて本格的に動き出す。

 2011年度の増収はみえているが、DCを建設した費用がかさみ、増益は厳しいかもしれない。しかし、12年度は、横浜DCを使ったビジネスが損益分岐点を超えるので、再び増収増益路線を歩めるとみている。
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