年頭所感

【2013年 年頭所感】 富士ソフト

2013/01/17 20:40

週刊BCN 2013年01月14日vol.1464掲載

creating new values

坂下智保 社長
 最先端の技術と、ユーザーが求めている技術には、常にギャップがある。このギャップを埋める「利用技術」の追求であったり、デファクトスタンダード的な「標準技術」を見極め、ユーザー企業にとって最適なものを提供したりすることがSIerの本来の仕事であり、キーワードで挙げた「creating new values」(新しい価値の創造)につながるものだと考えている。

 当社は、技術革新が活発なクラウド、ロボット、モバイルの3分野に注目して、早い段階から技術の習得に力を入れてきた。もともと組み込みソフト開発に強みをもつことから、ロボットやモバイル分野での優位性を発揮しやすい。クラウドとモバイルは、現在のスマートデバイスの業務活用に通じるし、ロボットはセンサ技術の集合体であることからM2M(マシン・トゥ・マシン)分野での発展が期待できる。クラウドと組み合わせてスマートシティや省エネへの応用も可能だろう。

 米大手クラウドベンダーとはこれまでも密接な協力関係を築いてきたが、今後は米本社中枢との連携をさらに強めたり、日系企業の多くが進出する中国やASEAN地域でのグローバルITサポートを手厚くしていく。世界の最先端技術を貪欲に採り入れ、ユーザー企業が使いやすいかたちに手を加える。さらにこれを日系企業が数多く活躍するアジア成長市場へと展開していくことで、SIerならではの付加価値を追求していきたい。
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外部リンク

富士ソフト=http://www.fsi.co.jp/