年頭所感

【2014年 年頭所感】 電算システム

2014/01/23 20:40

週刊BCN 2014年01月20日vol.1514掲載

田中靖哲 社長
 情報サービス産業では、受託ソフト開発の市場が縮小傾向にある。景気が浮揚したことで、企業のIT投資意欲は高まり、一括請負型の受託案件は一時的には増えるだろうが、それが長く続くとはみていない。そのため、2014年はクラウドへの対応を進め、サービス事業を強化する。

 とくに、13年11月に竣工した岐阜県土岐市の東濃データセンター(DC)でのサービス事業に力を注ぐ。安全性の高いビル型DCと省電力にすぐれたコンテナ型DCのメリットを融合した“モジュール型DC”で、電源と通信を二重化し、非常用発電機を備えた免震型DCの基盤上に、コンパクトなサーバー棟を構築している。ビル型DCは、竣工した瞬間から陳腐化が進むが、モジュール型DCなら、常に最新技術を活用し、ユーザーの要望に応じて柔軟にサーバー棟を拡張することができる。顧客を獲得していくと同時に、DCを活用した新サービスを創出したい。そのために、エンジニアのクラウド技術への対応を進めて、プロジェクト管理などの生産性向上につながる教育を強化する。

 また、年率約30%のペースで顧客を増やしているグーグルのクラウドサービス事業では、戦略的パートナーとしてNTTドコモと業務提携した。すでに約600社・11万アカウントをサポートしているが、両社の強みを融合して、顧客をさらに獲得していきたい。得意領域の収納代行サービス事業では、新たに開始した国際送金サービスが成果を上げつつあり、今後しっかり利益を上げてくれると期待している。
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