インターネットイニシアティブ(IIJ)が、この春導入する新パートナープログラムの内容を発表した。従来、クラウドやモバイルなどサービス別に分かれていたプログラムの枠組みを統一。パートナーの収益機会を拡大するとともに、営業・技術の両面で支援を強化する。(日高 彰)
これまでIIJでは、IaaS型クラウドの「GIO」、モバイル通信、「LaIT」(中小企業向けサービス)などのサービスごとに独立したパートナープログラムを運営しており、パートナーに対する支援体制や窓口が統一されていなかった。今後は、プログラム全体の名称を「IIJパートナープログラム」にあらため、サービスのカテゴリを問わず、パートナーのIIJビジネス全体を支援する窓口やポータルサイトなどを整備していく。
加えて、昨年提供を開始した新型ネットワークサービス「Omnibus」など、GIOとモバイル接続以外のネットワークサービスを販売するパートナーに向けた「Omnibusパートナープログラム」を新設し、IIJパートナープログラム内の1メニューとして提供する。Omnibusは、ファイアウォールやVPNなど、従来はユーザー拠点のネットワーク機器で提供していた各種機能をIIJ側のクラウド基盤上に集約し、必要に応じて付け外しができるサービスとして提供するもの。また、他社パブリッククラウドとの連携も可能となっており、Omnibusはマルチクラウドを実現するハブとしても機能する。
今回、パートナープログラムの体系が統合されたことで、従来はクラウドサービスのみを扱っていたパートナーも、ネットワークサービスの販売を手がけやすくなる。クロージング支援までを含む営業同行や、検証環境の提供、ネットワーク設計のコンサルティングなど、セールス/マーケティングと技術の両面で手厚いパートナー支援体制を用意する。
今回のプログラム刷新は、クロスセル機会など提供側のメリットを拡大するだけではなく、市場のニーズにも合致したものだ。基幹系システムのクラウド化に取り組む企業が増えているが、セキュリティなどの要件上、ネットワークの再設計を行うケースも多い。また、IoTソリューションの実現にはM2M通信のためのモバイル回線が欠かせない。クラウドだけで完結しないSI案件が増加しており、その需要に対応することでパートナーはビジネスを拡大できる。
GIOパートナーに提供してきた技術者向けのハンズオンセミナーや、セールストレーニング用のコンテンツ、年次アワードなどは、今後Omnibusでも用意していく。また、パートナー向けイベントでは、IIJの商材に関する情報提供のみならず、外部講師を招いた市場動向解説などの機会も増やしていく。制度の刷新とコミュニケーションの強化で、パートナー各社の新たなビジネス領域への進出を後押しする方針だ。

各サービスのパートナーに共通の支援体制を用意