国産No.1ベンダーの挑戦
<世界とどう戦う?国産No.1ベンダーの挑戦【企業研究 富士通編】>第26回 ネットワーク運用を属人化から解放する
2016/03/31 20:28
週刊BCN 2016年03月28日vol.1622掲載
富士通は、ネットワークのあるべき方向性として、(1)仮想化(2)見える化(3)標準化(4)自動化というプロセスが必要になり、これを実現する技術としてSDNを位置づけている。より具体的に、同社ソリューションのあり方を探る。(本多和幸)
ネットワークの仮想化の歴史は古く、「サーバーの仮想化など比べても、VLANなどでずっと先行している」(清水聡・サービス&システムビジネス推進本部DC&ネットワークビジネス統括部ネットワークプロダクト推進部部長)状況だった。ただし、仮想化によりリソース活用の効率は上がったが、障害が発生した時に原因部分を特定するのが困難になったり、ネットワーク図が非常に複雑になり、設定の変更などはPC上で手軽にできるようになっても、それをネットワーク図にきちんと反映させて管理していく手間が増えたりという課題も出てきた。そのため、ネットワークの管理という業務自体の属人化が進んでしまった。
富士通がSDNで解決しようとしているのはまさにこの部分で、「物理、仮想を問わずネットワークを見える化するとともに、標準化することが重要だと考えている。ネットワークの基礎構築は専門知識が必要だが、簡単な運用などはある程度誰でも触ることができる業務にしていくというコンセプトのサービスをSDNで展開している」(清水部長)。
例えば企業内で、ネットワークの管理者側に、エンドユーザーから「端末が1台増えたのでVLANを追加してほしい。条件は隣の端末と同じでOK」という要求があったとする。基幹系や情報系など、システムごとに物理ネットワークを構築していて管理もバラバラだったりすると、セキュリティ設定なども含めて、一連の作業に専門の限られた人材しか対応できず、スピーディなネットワーク変更も難しかったという。しかし、SDNを活用することでこれを解決できると清水部長は説明する。
「わかりやすいGUIに表示された画面をみながら、VLANの追加や設定のコピー、引き継ぎなどは簡単にできる。属人化から解放し、何よりもネットワーク管理者が、間違ったことをしていないという自信をもって作業してもらえるのが大きい」。
具体的なSDN製品としては、サーバー、ストレージ、ネットワークの一括制御を図るプライベートクラウド向けのリソース管理ソフトウェア(オーケストレーター)「ServerView Resource Orchestrator」や、SDNコントローラーの「VELCOUNーX」、その他各種のネットワーク機器もラインアップしているが、VMwareやシスコ・システムズなど他社製品も取り扱う。また、VELCOUNーXはLinuxサーバー上で動作するソフトウェアであり、よりオープン志向であることが富士通のSDNソリューション戦略の大きな特徴だ。
富士通は、ネットワークのあるべき方向性として、(1)仮想化(2)見える化(3)標準化(4)自動化というプロセスが必要になり、これを実現する技術としてSDNを位置づけている。より具体的に、同社ソリューションのあり方を探る。(本多和幸)
続きは「週刊BCN+会員」のみ
ご覧になれます。
(登録無料:所要時間1分程度)
新規会員登録はこちら(登録無料)
ログイン
週刊BCNについて詳しく見る
- 注目のキーパーソンへのインタビューや市場を深掘りした解説・特集など毎週更新される会員限定記事が読み放題!
- メールマガジンを毎日配信(土日祝をのぞく)
- イベント・セミナー情報の告知が可能(登録および更新)
SIerをはじめ、ITベンダーが読者の多くを占める「週刊BCN+」が集客をサポートします。
- 企業向けIT製品の導入事例情報の詳細PDFデータを何件でもダウンロードし放題!…etc…