年頭所感

デジタライゼーション

2017/01/02 09:00

週刊BCN 2017年01月02日vol.1659掲載

 国内の既存のIT投資だけをみると成熟度合いが高まっている印象があるものの、ITを活用した新しいビジネスに目を向けると無限大に市場が広がっているのではないか。このITを活用した新しいビジネスを創り出していく「デジタライゼーション」を2017年のキーワードとする。

北野昌宏
社長

 デジタライゼーションは、ユーザー企業の本業を担う事業部門で巻き起こっている現象であり、従来の伝統的なERP(基幹業務システム)を中心とした既存のIT投資とは“現場感”が大きく違う。まさにユーザー企業のビジネスの現場でITを活用して、新しい成長市場を創りあげていく取り組みで、当社はユーザーのこうしたデジタライゼーションの活動を支えていく。

 ビジネスの現場のことは、やはり現場でしかわからないことが多く、現場の事業部門がうまくITを使いこなせるかどうかが重要なポイントとなる。現場とITとのあいだに、もし溝があるのであれば、当社がそれを埋め合わせて、ユーザーのデジタライゼーションを後押しできるよう努めたい。

 ビジネスの現場は、常にロジカルに先がみえているわけではなく、その場で柔軟に対応する力量が求められるとともに、当社自身もユーザーのビジネスの現場をよりよく理解することが一段と大切になってくる。ITをフルに活用したデジタライゼーションの成功は、新しいITの市場を生みだすとともに、突き詰めれば日本という国をIT活用における先進国家へと成長させる原動力にもなる。
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外部リンク

日立システムズ=http://www.hitachi-systems.com/