年頭所感

先進顧客と共にIoT「果実」を収穫

2017/01/02 09:00

週刊BCN 2017年01月02日vol.1659掲載

 2016年度第2四半期は増収増益で、当社のなかでは充実した年の一つだと評価できる。特筆すべきところは、自社IPビジネスの拡大だ。かねてより粗利益率の高い自社IPビジネスを展開するように号令をかけてきたが、さまざまなかたちで成果が出るようになってきた。「自社IP製品ビジネス×海外ビジネス」の取り組みにおいては、16年は例えば金融業を営む香港のHackett社と提携することで、中国市場を開拓するための一つのチャネルを獲得するなど、これまでの「売るものをつくる」ことから「売りにいく」という第二フェーズへ移行してきている。

鹿島 亨
社長

 17年、当社は設立50周年を迎える。ここで新しい成果をあげたい思いがある。注目しているのは「IoT」だ。今、IoTはトレンドとしてピークに向かっていこうとしている。IoTは組み込みとワイヤレス、クラウドがないと成り立たないが、幸いなことに、当社はそれらの要素技術をもっている。具体的には、GUIアプリケーションフレームワークの「Qt」を活用して車載システム「AUTOSAR」事業を推進するなど、IoTへの取り組みを行っている。。実際につくったものをもとにお客様にお声がけしたり、お客様側からアプローチを受けることも増えてきた。

 IoTはデジタルトランスフォーメーションそのものといえる。今年は、当社が蓄積してきた豊富な知識・経験を生かしてIoTの波に乗り、現実に価値提供できるような製品・サービスを提供していくつもりだ。先進的なお客様とともにIoTのデジタルトランスフォーメーションの「果実」を収穫し始める、そういう年にしたい。
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外部リンク

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