年頭所感

「次の10年」に向けたスタート

2017/01/02 09:00

週刊BCN 2017年01月02日vol.1659掲載

 富士通の全額出資により前身のエフ・アイ・ピーが設立されてから、2017年で40周年を迎える。当社の市場における存在感を高めるとともに、社員全体で次の10年の事業のあり方を考える機会にしたい。

米倉誠人
社長

 富士通グループ全体の方針として、営業利益率10%という大きな目標を掲げているが、当社も独自に、営業利益率10%を達成するための中期経営計画の策定を検討している。利益を出せる企業になるのは重要なこと。それでこそ、イノベーションを生み出すための投資を継続できる。お客様そのものが変化し続けるなかで、われわれは得意技を生かしつつ、新しい付加価値をもつクオリティの高いサービスを提供し続けていかないといけない。そのためには、一人ひとりがイノベーションを起こせるような企業風土を醸成することが不可欠だろう。

 個別の事業に目を向けると、ITアウトソーシングなどの既存事業は予定通り。また、電子マネーやポイントサービスなど、これまで当社が手がけてきたさまざまなサービスをクラウド化してSaaS化として提供するようなビジネスは依然として好調で、比較的大型の案件も受注できているほか、自治体の地域ポイントへの活用など、より幅広い市場のニーズが出てきている。

 こうした新しい成長領域を、もっとたくさんつくっていかなければならないと考えているし、そのためには、これも富士通本体と同様、お客様やパートナー企業との共創をさらに推進していく必要があると感じている。
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外部リンク

富士通エフ・アイ・ピー=http://jp.fujitsu.com/group/fip/