年頭所感

進取の精神

2017/01/16 09:00

週刊BCN 2017年01月16日vol.1661掲載

 「どうせやるなら新しいことをやろう」というのが私の考えだ。社内のみんなにも、進取の精神をもって、新しいことにどんどん挑戦してほしいと話してきた。その成果の一つとして挙げられるのが、IoTでの利用を念頭に置いたLPWA(低電力、広域)無線ネットワーク「SIGFOX(シグフォックス)」のサービス立ち上げである。

黒瀬善仁
社長

 当社は、さまざまなデバイスを開発している京セラグループで、社内にはSI部門と通信エンジニアリング部門が併存している。LPWA無線は、実際に無線アンテナを立てて、主要都市に展開していくため、当社のエンジニアリング部門の本領を発揮できる。アンテナ基地局の設置工事はもとより、電波が隅々まで行き渡るように、電波の強度を測定する特殊な技術をもっているSIerはそうそうない。

 SI部門は、アプリケーション、サービスの領域で、顧客とともに新しいアイデアをもち寄り、IoTを活用したビジネスの創出に努めていくことになる。新規事業の創出では、当社のアメーバ経営コンサルティングサービスが役立つ可能性も高い。

 日本には数多くの電気電子メーカーがあり、当社ではさまざまなセンサデバイスを活用している。そのため、SIGFOX事業を進めることで、電気電子産業の活性化にもつながると期待している。京セラグループもセンサを数多くつくっている。新しいことにどんどん挑戦する「進取の精神」で、グループ内外との協業も進めながら、社会を変えるイノベーションを起こしていきたい。
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外部リンク

京セラコミュニケーションシステム=http://www.kccs.co.jp/