年頭所感

基本に立ち返る

2017/01/16 09:00

週刊BCN 2017年01月16日vol.1661掲載

 酉年ということもあり、大きく飛翔する年でありたい。幸い、情報サービス業界はIoTやAI、FinTech、そして組み込みソフトの分野では自動車のIT化などの大型商材に事欠かず、ビジネスのチャンスはさまざまなところに散らばっている。限られた経営資源をどこに集中させようか悩むほどだ。

谷原 徹
社長

 しかし、私は敢えて「基本に立ち返る」を2017年のキーワードとしたい。SIerの本質は、顧客のビジネスを成功に導くことで、地べたを這ってでも顧客とともに悩み、考え、苦労して、ゴールに到達すること。そのために新しい技術が必要なのであって、決して技術が先ではない。商材に恵まれ、活発な商談が続けている今だからこそ、SIerのビジネスの基本にいまいちど立ち返り、思い違いがないよう努めていきたい。

 もちろん、新しい技術に積極的に取り組むことは大切だし、私もSEの現場からの叩き上げなので、とても共感がもてる。厳しいことを言うようだが、SIerである以上、新しい技術を身につけるのはあたりまえで、その上で顧客のために何ができるかが常に求められている。

 旧住商情報システムと旧CSKが合併し、SCSKとなって今年で6年目。直近では「健康寿命をのばそう!アワード」で厚生労働大臣最優秀賞をいただいたり、健康経営銘柄に2年連続で選定されたりと、経営の健全化に取り組んできた。SIerの基本を大切にしながら、企業の健康に配慮し、ビジネスを大いに伸ばしていきたい。
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外部リンク

SCSK=http://scsk.x-fit.jp/