CMS

　「Contents Management System」（コンテンツ・マネジメント・システム）の略。ウェブサイトのコンテンツを管理するためのソフトウェアを指す。

　CMSを使うと、ウェブサイトで表示するテキストや画像などのコンテンツをPCの画面上で管理できる。レイアウトや視覚効果などに関する専門知識を必要としないため、制作会社に依頼しなくても、自社内でウェブページを構築することが可能。ウェブページを作成するために必要な時間や費用の削減効果が期待できる。

　リンク切れが発生しにくいのも特徴。テンプレートでレイアウトや視覚効果を容易に変更できるほか、タイマー予約でウェブページを更新できることもメリットと考えられている。

　デメリットとしては、サイバー攻撃の標的として、CMSのぜい弱性が狙われる場合があることが挙げられる。実際にウェブサイト改ざんなどの被害は出ており、セキュリティ対策には注意が必要だ。

　CMSは、2000年に入ってから普及したとされる。現在、ニュースサイトやECサイト、企業のウェブサイトなどで幅広く活用されている。

　CMSは、世界中でさまざまな製品が提供されており、製品数は数百や数千以上などといわれている。世界で最も大きなシェアを獲得しているのは、オープンソースのブログ／CMSプラットフォームとして03年に公開された「WordPress」だ。

SEO

　「Search Engine Optimization」の略で、「検索エンジン最適化」と訳す。インターネットで検索した場合、ウェブサイトの表示結果で上位を獲得するための取り組みを示す。一般的に「SEO対策」といわれる。

　SEOは、90年代にヤフーやグーグルなどの検索エンジンが登場したことに伴い、用語として使われるようになった。当初は、ウェブサイト内のキーワード数を操作したり、リンクの数を増やしたりすることで、効果を出すことができた。

　その後、検索エンジンが世界的に広がり、SEOの重要性は増加。企業のブランド力や業績を向上させることが期待できるため、大企業だけでなく、中小企業でも実施されるようになった。

　現在、国内の検索エンジンのシェアは、グーグルとヤフーがほとんどを占める。ヤフーは2010年、検索エンジンをグーグルに移行したため、SEO対策ではグーグルを対象とする場合が多い。

　グーグルは、検索結果の表示方法をアルゴリズムで決めている。アルゴリズムは日々、アップデートされているといわれるが、すべての内容は明らかになっていない。常に最新の動向に注意していなければ、思うような結果が出ないことがある。

　国内では最近、キュレーションメディアをめぐる一連の問題があった。これを受けグーグルは17年2月、ウェブマスター向けのブログで、日本語検索のアルゴリズムに「改善を加えた」と発表した。