NECの中堅企業向けERPソリューション「EXPLANNER」は、オフィスコンピュータ「NEACシステム100」とともに1973年に誕生し、40年以上の歴史をもつ。今、EXPLANNERの中核となっているのがクラウド型の「EXPLANNER for SaaS」だ。(山下彰子)

 EXPLANNERは、販売・在庫購買管理、人事管理、会計管理など、企業の基幹業務を一元管理し、経営の効率化を図る統合型アプリケーション。オンプレミス型とクラウド型の二つのタイプで提供しており、現在では、クラウド型で提供するEXPLANNER for SaaSが中核を担っている。
 
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石渡通弘
産業ソリューション事業部
シニアマネージャー

 EXPLANNER for SaaSの豊富なラインアップのなかで、今年新たに追加したのがクラウド型勤怠管理サービス「勤革時(きんかくじ)」。プロジェクトチームの若手が命名したというサービス名について、石渡通弘・産業ソリューション事業部 シニアマネージャーは、「勤怠を改革する時、というメッセージが込められている。働き方改革が叫ばれている今の時代に中心となるクラウドサービス」と語る。

 勤革時は、ヒューマンテクノロジーズ社のクラウド型勤怠管理サービス「KING OF TIME」をベースに、NECの独自技術や機能を付け足し、リネームして提供するもの。KING OF TIMEは、8000社以上、53万人以上の利用実績をもつ。勤革時はNECが直接販売を開始した2017年7月以降、順調に実績を積み上げている。初期費用は無料で、月額料金は一人あたり300円。さらに、課金は登録人数分ではなく、打刻実績がある人数分だけの「使った分だけ」の従量課金制。法改正により都度、機能追加の必要がある勤怠システムだが、無償で自動的にアップデートするので、追加費用なしで永続的に利用できる点も特徴だ。

 NEC独自の技術として追加したのが顔認証。顔認証テクノロジー「NeoFace」をベースにしたクラウド顔認証基盤「NeoFace KAOATO」を採用し、顔認証により出退勤の記録ができる。専用アプリをインストールしたiPadの内蔵カメラで顔を撮影することで顔認証が行え、打刻専用機なしでシステム導入が可能となる。石渡シニアマネージャーは、「外国人の多い企業で、顔認証の打刻は直観的で説明しやすい、と導入した事例がある。顔での認証に抵抗のある日本人スタッフはIDカードで、外国人は顔認証でと、両方の打刻方法を取り入れることもできる。このほか、食品工場など、衛生面でカードを持ち込めない現場で勤務する日は顔認証で、オフィスで働く日はIDカードでと、一人のスタッフが使い分けることもできる」と説明する。