2011年設立のVESPERは、飲食店のネット即時予約を可能にするクラウドサービスを提供しています。飲食店における紙の台帳管理の非効率さを解消し、国内外を問わず店舗の即時予約をあたりまえにすることで、飲食店予約のスタンダードとなることを目指しています。
どんな会社なの? 
谷口 優
代表取締役
飲食店向けのネット予約・顧客管理サービスを提供しています。
「TableSolution」「TableCheck」という二つの主要なサービスを提供。TableSolutionは、飲食店向けの顧客管理サービスで、ネットや電話をはじめ、あらゆる経路からの予約を一元管理することが可能な顧客台帳の機能を備えています。特徴的なのが「キャンセルプロテクション」機能で、一般消費者の店舗予約時にオンラインでのクレジットカード決済や、利用金額に応じて枠の一部を仮押さえ(与信)することで利用/キャンセル料金を確実に請求し、予約客の無断キャンセル防止を図ることができます。
TableCheckは一般消費者向けのサービスで、TableSolution導入店舗の予約ができるサービスです。顧客台帳と連動しているため、リアルタイムな空席情報をもとに、即時予約を実現します。
これまでの実績は?国内外で2000店舗が利用しています。
同社のサービスは、国内だけでなく海外でも展開しており、観光客などに向け越境での飲食店予約にも使われています。現在は14か国語に対応、およそ15の都市で利用されているとのこと。「ホテルグループから海外店舗でも導入したいという声があったり、現地の飲食店からの引き合いもある」と谷口優代表取締役は説明。とくにホテルグループの利用は多く、「国内のホテルに関しては間違いなくトップシェアだろう」とアピールします。
今後の方向性は?2020年に上場を目指します。
これまでのビジネスに確かな手ごたえをつかんでいる谷口代表取締役。今後、多くの引き合いがきているという東南アジア地域への営業活動を強化していく方針です。「20年に海外2000店舗、国内3万店舗の利用を目指す」といい、事業展開を加速させていきます。
よろしくVESPER
サービスの提供の背景として、「飲食店では人が電話を受けて紙の台帳をみて予約状況を確認し、予約を受ける。これでは非効率で、生産性が上がらないし、お客さん側にとってもよくない」との課題感があったと話す谷口代表取締役。「ネットでの即時予約をスタンダードにしたい」と、提供を開始したのがTableSolutionです。順調に導入も増えており、同社のソリューションの利用顧客のうち、「6割が他社システムからの乗り換え」であるなど、ユーザーのニーズを確かにつかんでいるようです。VESPERは「飲食店の予約・顧客管理」でイッポ前へ!