年頭所感

ビジネスIT、DXを加速させる年

2018/01/10 09:00

週刊BCN 2018年01月01日vol.1708掲載

 ITを駆使した新しいビジネスの創出が世界中で起こっている。当社では、顧客と一緒になって新しいビジネスを立ち上げるITを「ビジネスIT」と呼んでおり、この領域を一段と伸ばす。

此本臣吾
社長

 ITの発展が、ほぼそのままビジネスの創出につながる時代。もはや、ITシステムだけをつくるだけでは顧客の要求は満たせない。新しいビジネスを顧客とともにつくっていく。
 また、デジタルトランスフォーメーション(DX)によってビジネスの形態も大きく変わっている。DXはビジネスITによって起こすことができる。

 DXは既存事業を破壊する側面を持ち合わせているが、当社も含めて変化に怖じけてしまってはダメだ。幸い、将来を見据えて、事業のスクラップ&ビルドを果敢に推し進める経営者が日本でも着実に増えている。

 世界に目を向けると、DXは大きな潮流となっている。DXの一形態のシェアリングエコノミー(共有経済)では、中国においてすでに取引額ベースで約57兆円に達している。米国はいうまでもなく、オーストラリアでも私の見る限り、DXで日本より一歩、二歩進んでいる。そこで、当社はオーストラリアでクラウドネイティブの先進的なSIerを2016年末、17年9月末に相次いでグループに迎え入れた。両社の年商を単純合算すると400億円規模になる。次は北米でのM&Aを念頭に置く。

 18年は、当社のビジネスITを一段と拡大させ、顧客のDXを一層加速させる年にしたい。
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外部リンク

野村総合研究所=https://www.nri.com/jp/