1950年に登場する【汎用機(メインフレーム)】により、顧客ニーズに合わせてシステムを開発するという“電算化”のビジネスがスタート。昭和時代は、汎用機を使ったシステム開発を請け負う企業が次々と誕生した。汎用機は安定性が高く、運用がしやすいというメリットを持つ一方で、ハードウェアが高価なことから、導入できる企業は限られていた。

 ハードウェア価格の問題を解消したのが【オフコン(オフィスコンピューター)】で、その後にUNIXサーバーが加わり、脱汎用機を意味する【ダウンサイジング】が平成初期のトレンドとなっていく。ちなみに、UNIXサーバーは、インターネットの普及に伴い、ウェブサーバーを支えるシステムとして採用されるようになり、いわゆる【ネットバブル】で盛り上がった2000年頃に一時代を築いた。

 オフコンやUNIXサーバーから、さらなるダウンサイジングを進めたのが、WindowsサーバーやLinuxサーバーであった。WindowsやLinuxは、PC向けのOSとしてスタートしているため、当初は企業向けとしては使えないとの風潮があったものの、使いやすさが受け、急速に普及していくことになる。

 汎用機やオフコンのように、ハードウェアとOSが基本的にセットのサーバーに対し、UNIXやWindows、LinuxのようにハードウェアとOSが分けられている環境をオープンシステムと呼んだ。そのため、オープンシステムの採用を【オープン化】と呼ぶようになり、徐々にダウンサイジングという言葉が使われなくなっていく。ちなみに、オープン化は、Linuxに代表される【OSS(オープンソースソフトウェア)】と似ていることから、しばしば混乱を招いた。

 ハードに依存しない環境として普及したオープンシステムだが、その後に登場する【クラウドサービス】により、OSに依存しない環境へと変わってきている。また、クラウドサービスで提供されている【サーバーレス】が普及すれば、サーバーという概念も消えゆく運命なのかもしれない。(畔上文昭)