インターネットを示す図に「雲」のようなものを用いることが多かったため、その向こうにあるサービスを【クラウドサービス】と呼ぶようになる。また、クラウドサービスは、「購入」から「利用」に変わるため、【as a Service】が使われるようになった。

 基本は、インフラサービスの【IaaS(Infrastructure as a Service)】、アプリケーションの実行環境の【PaaS(Platform as a Service)】、アプリケーションを提供する【SaaS(Software as a Service)】の三つ。週刊BCNでは企業システムのニーズに対して万能に機能するという意味を込めて、各サービス名の頭文字から【iPSサービス】と名付けたが、普及しなかった。

 当初はクラウドベンダーが乱立したIaaS/PaaS市場だが、平成時代の終盤には寡占化が進み、アマゾン・ドット・コムが圧倒的に強く、マイクロソフト、グーグル、アリババの3社が続くという構図に落ち着きつつある。令和時代にこの勢力図が変わるとすれば、現在の延長線上ではなく、新しい概念のサービスが必要となる。

 ちなみに、日本と米国では企業システムのクラウド化は約2割にとどまっているという統計データがある。残り約8割の市場の大きさを考慮すると、逆転の可能性は否定できない。(畔上文昭)