西暦が1900年代から2000年代に変わるに当たり、システムにトラブルが発生することと、その対応を示した【西暦2000年問題(Y2K問題)】。汎用機やオフコンの全盛時代で使用されていたプログラミング言語では、データ型に「日付型」が用意されていなかったことと、ストレージがとても高価であり、データ量を少しでも減らすことを目的として、年号を2ケタで管理していた。1995年が「95」で、2000年が「00」となるため、2000年を迎えると、システムは2000年よりも1995年を大きいと判断してしまい、順序が狂うというわけだ。

 平成の初期に話題となり、多くの企業が2000年までに対応に追われた。ちなみに、「50」を境として年号の順序を判断するようなロジックが組まれることもあり、このケースでは2050年までは正しく利用できる。例えば、「01」なら2001年、「51」なら1951年と判断する。そのため、こうしたロジックが生き残っていると、思わぬ年にトラブルが派生する可能性がある。
 2000年問題はゴロがよかったのか、その後に類似ワードが頻発することになる。

 電算化時代を支えた団塊の世代が退職する【2007年問題】、企業に広く普及した「Windows XP」のサポートが終了する【2014年問題】が代表的だが、毎年のように20XX年問題が出てきた。

 最近の話題は、経済産業省が2018年9月に発表した「DX(デジタル変革)レポート」で取り上げられた【2025年の崖】。問題を崖に変えて、硬直した情報システムに対して警鐘を鳴らした。2025年は令和時代。崖を避けられるかどうかに注目だ。(畔上文昭)