HRテック企業のKAKEAIは、脳科学とテクノロジーを活用した「AIクラウドシステム」を提供。これまで属人的に行われてきた現場のマネジャーの部下との関わり方を、脳科学とテクノロジーを使ってサポートしています。本田英貴社長兼CEOにお話をうかがいました。
Company Data会社名 KAKEAI
設立 2018年4月12日
所在地 東京都港区
事業概要 現場マネジャーのピープルマネジメント・メンバーマネジメント力を補うAI Cloud system『KAKEAI』の開発・運営
URL:https://company.kakeai.com/ どんな会社なの上司と部下の関わりにおいて、脳科学やテクノロジーを使い、属人的でブラックボックス化しがちなマネジメントをなくしていこうとしている会社です。
本田英貴
社長兼CEO KAKEAIは、脳科学とテクノロジーを使って現場のマネジャーのピープルマネジメントを支援するSaaS「KAKEAI」を提供。部下にあたるメンバー一人一人の特性を可視化して、その特性に基づいて各個人に対する関わり方のアドバイスを表示し、1対1の面談などのシーンで上司が部下に対して適切な対応をできるようにサポートします。
具体的には、サービス利用時に受けた質問項目の結果から、上司と部下それぞれがどのような特性を持つかを可視化します。その上で各部下について、お互いの特性の違いも踏まえながら、力を発揮してもらうために最適な状態のつくり方や力を引き出すポイントなどを上司に画面上でアドバイス。上司は面談時に、「この人はこういう人だからこう対応したらいいだろう」といった主観によらず、アドバイスを踏まえた対応を行うことが可能です。
さらに、面談のフィードバックを履歴として残しておくことで、他の人がそのときの対応を参考にするなど、組織全体でナレッジを蓄積することができます。また、現場の人がどのように思っているかといった実態を具体的かつ定量的に把握できることで、人事や経営層が現場に対して適切なフォローを行うことも支援します。
なお、AIはアドバイスを出す部分で活用。実際にアドバイスが役に立ったかどうかなど、データを蓄積して学習し、アドバイスの精度も磨いています。
今後の方向性は世界でも必ずサービスを提供していきます。
サービスは現時点で10社ほどが利用。ユーザーは「毎月増えていっている」といいます。特に大企業ではマネージャー向け研修の質やコストの最適化、スタートアップでは離職防止を目的に活用しているところが多いそうです。
上司と部下、人と人との関わり方について課題感を持っているのは、日本だけでなく、世界でも同じ。そうした思いから2年後をめどに、サービスの海外展開も行う方針です。
よろしくKAKEAI
今年5月にベータ版、9月末に正式版のサービスをリリースし、現時点では大企業からスタートアップまで、さまざまなところから問い合わせが来ているそう。本田さんは「上司と部下との関わり方が属人的であることに困っている方が多いということをひしひしと感じる。世の中に対して価値のあるものとして仕上げていきたい」と力を込めます。KAKEAIは「ピープルマネジメントを支援するAIクラウドシステム」でイッポ前へ!