近年、会社組織の運営において、従業員同士が仕事上の良い行いに対して少額の報酬を贈り合う「ピアボーナス」という制度が注目を集めています。それを実現するサービスを国内でいち早く提供し始めたのがUnipos(ユニポス)です。同社の斉藤知明社長に話を聞きました。
どんな会社なの社名と同じ「Unipos」というサービスを運営しています。
斉藤知明
社長 Uniposは、従業員同士が、少額の成果給とともに感謝の言葉を贈り合うことのできるウェブサービスです。「一つ一つの貢献に対してお互いが認め合い、信頼し合っていくことが、持続的に同じ方向を向いてみんなががんばれる組織をつくる唯一の道だと感じている」として、その実現を支援するサービスであるといいます。
具体的には、ある良い行動や成果をあげた人に対してメッセージとポイントを贈ると、そのやり取りがUniposのタイムライン上に投稿として表示されます。それを見た他の人が「拍手」することでポイントを贈った人、もらった人それぞれにポイントが付与される仕組みです。ポイントは1ポイント1円(自由に設定可能)で給与に反映することが可能。従業員の良い行いや貢献が可視化され、またそれが報酬として受け取れることで、従業員のモチベーション向上や信頼関係の構築につなげることができます。
導入実績は2019年9月時点で、310社3万7000アカウントのユーザーが利用しています。
業種を問わずさまざまな企業、特に最近は大手での利用が増えてきているそうです。月次解約率は0.6~0.7%程度で、「アクティブに利用されている」といいます。特に一人一人の貢献が評価されることによるモチベーションやエンゲージメントの向上を目的に導入が進んでいて、同社は導入後の「オンボーディングまで支援できるのが強み」としています。
今後の方向性は全ての働く人にスポットライトが当たるサービスを目指します。
Uniposは社内の従業員同士がお互いを称賛し合うサービスですが、「社外で主に仕事をしている方が一番貢献しているのは、相対しているクライアントやパートナーだったりする。そうした人たちからも情報を取り入れ、“すべてのはたらく人にスポットライトを”という当社のミッションが満たされる世界をつくっていけるのがベストだと考えている」とのこと。そこに向けて、Uniposのサービス同士や外部サービスとの連携も含めて検討していく考えです。
よろしくUnipos Uniposのサービスは、親会社であるFringe81での取り組みがきっかけで誕生。目に見える成果だけではなく、「縁の下の力持ち」にあたる人にもスポットライトを当てる社内制度をつくり、それをシステム化したものがこのサービスです。提供を開始してから「ピアボーナス」の広がりにも手応えを感じていると話します。Uniposは「ピアボーナスサービス」でイッポ前へ!