私が当社の社長となった2020年4月以降、付加価値のあるビジネスへの特化に力を入れてきた。これまで自社のステータス向上を目指して外販比率を高めようとしてきたが、ただ単純な物販など付加価値のないことも行っていたというのが実態だった。それをやめて、われわれの価値を見いだせる保守・運用といった役務提供型のビジネスへ注力。売上高は大きく落ちたが、営業利益率はかなり上がり、付加価値の高いサービスへの転換ができたと実感している。

笹川悦男 社長

 21年は、当社の中期経営計画で重点に置く3点を推進する。一つが、得意分野である保守・運用・PI(プラットフォームインテグレーション)の3領域に集中し、親会社である東芝デジタルソリューションズ(TDSL)向けを50%、グループ向けを20%、外販を30%と、バランスのよい経営体制・顧客対応をとっていくこと。二つめが、コスト・品質の両方でTDSLグループの競争力の源泉になること。そして、外販は付加価値案件に注力し、収益高くTDSLに貢献すること。この3点をベースに施策を組み立て、展開していく方針だ。

 社長就任を機に、「お客様と共に幸せになれる企業であり続けること」を新たな経営ビジョンとして定めた。新生東芝ITサービスを目指して頑張っていこうと社内にメッセージを発信してきたが、まだまだ途上にある。社員一人一人が経営ビジョンをしっかりと理解し、血となり肉としていくことによって、それが実現できると思っている。改めてこの経営ビジョンをメッセージとして発信し、社員に徹底的に浸透させていきたい。