独SAP(エスエーピー)の最新ソリューションを体験できる「SAP Experience Center Tokyo(EC Tokyo)」がリニューアルオープンしました。今回のリニューアルでは、製造業向けに「Industry 4.0」の実践を体現するラボ「S.Factory」を刷新、エコシステムパートナーと共同でショーケースを新設するなどしました。(大向琴音)
現場のオペレーションから意思決定まで一貫して体験
EC Tokyoは、東京都千代田区にある大手町ビルの9階に設置されています。クラウドやAIを活用したSAPのソリューションを体験型で紹介する施設と位置づけられており、日本市場におけるイノベーション創出と顧客共創のハブ機能を担っています。SAPがグローバルに展開するExperience Centerネットワークの中核拠点の一つでもあります。
「SAP Experience Center Tokyo」の入り口
今回刷新されたS.Factoryは、日本のほかドイツや米国に設置されています。日本では、2020年10月に前身となる「Industry4.Now Tokyo」が開設されて以来、延べ400社を超える企業が来場しているとのことです。
来場者はS.Factoryを通じて、現場のオペレーションから経営における意思決定までを一貫して体験し、ワークショップを通じて自社の変革ロードマップを具体化して持ち帰ることが可能としています。
S.Factoryには、業務ユースケースに応じた複数の設備が用意されています。「Profitability and Operation Analysis」は、企業のさまざまなデータを繋ぎ合わせた経営指標を、現場が判断・行動できる指標に落とし込み、可視化する仕組みです。
「Profitability and Operation Analysis」
「Sustainable Workforce」では、AIエージェントを活用し、製造オペレーション管理システムの持つデータを分析するユースケースが紹介されています。「ある工場の今月の製造概要と不適合傾向を分析し、要因の考察とリスクの特定、対策の推奨をしてください」などのようなプロンプトを入力することで、プロンプトに沿って情報を解析し推論を行い、人に対する示唆も提供します。
「Sustainable Workforce」
エコシステムパートナーと協働してショーケースを新設
制御機器大手のオムロンなどのエコシステムパートナーと共に新設したショーケース「Modular Manufacturing」では、多品種少量生産環境における現場の製造フローとマテリアルフローのリアルタイム同期を実現しています。メーカーの違う複数のロボットが同期して動ける環境を、SAP製品とどのように連携させられるかを具体的に体験することができます。
「Modular Manufacturing」では複数のロボットが稼働
SAPジャパンは引き続き、EC Tokyoを通じて顧客企業と共に価値を創出し続ける共創の場を提供し、日本企業の持続的成長と競争力の向上に貢献していくとしています。