▼いま住んでいるところの近くにヤマダ電機がオープンした。331番目の店舗だそうだ。開店前日のチラシ広告はA0判か、はじめて見る大判だった。開店当日の目玉製品はパソコンとデジカメ。富士通のFMBNB 55Sが6万9800円、ソニーのVGCH53B7が7万9800円、富士通のFMVLX 50SYが7万9800円、富士フイルムのデジカメFXF 460が9700円、いずれも10％のポイント進呈をうたっている。「日替り大特価」も6日間展開するという。

▼開店当日、新聞に他店の折込チラシが2つ入っていた。A1判で、「他社オープンに徹底対抗いたします」としているのはJoshinだ。A2判で「他店オープンチラシをお持ちください　お安くします!」として、やはり「他社徹底対抗宣言」とうたっているのはコジマだ。消費者にとってはうれしい戦いだが、人口6万人足らずの都市で、これだけ大型店が進出して、食べていけるのだろうかと、いらぬ心配をしてしまう。家電もITも完全な成熟産業だが、メーカーも販売界も生き残りをかけた戦いはさらにシビアにならざるを得ないだろう。メーカーの場合は、輸出があるので戦う場は広く、ヒット商品さえ生み出せば化けられるだろうが、国内だけで戦わざるを得ない販売界の行く末はどうなるのだろう。

▼それにしても早いもので、2006年の納刊号をお届けする時期となった。皆様にとってどんな1年でしたか。来年もよろしくお願いします。