立ち話

米ジュニパーネットワークス スコット・クレンズ会長兼CEO

2007/06/04 15:38

週刊BCN 2007年06月04日vol.1189掲載

 大手ネットワーク機器メーカーの米ジュニパーネットワークスが成長路線として力を注ぐビジネスは、ネットワークをベースとしたアプリケーション環境を視野に入れた統合的な製品・サービスの提供だ。同社がネットワークの枠を超えて事業の拡大を図るのは、「企業のITシステムが進化を続けているため」とスコット・クレンズ会長兼CEOは話す。新コンセプトを掲げることにより、法人市場で新規開拓を図っていくことが狙いだ。

 「ITの新しい方向性には、ビジネススピードを上げるパフォーマンス、システムの安全性を確保するリスク管理、柔軟性に寄与するオープンスタンダードなど、新しい要件が必要」。戦略的な成果をもたらすためには妥協が許されず、「ネットワークが変革を実現するための資産だ」と訴える。

 分散化が可能な「統合型ブランチオフィス」、データセンターのデータを集約した「統合型データセンター・ソリューション」など、導入実績が徐々に増えてきた。ワールドワイドのネットワーク機器市場では1、2位を争う実力者。売上高は前年比2ケタ増を維持している。新しい事業領域を拡大できるかが、安定した成長路線をたどるカギとなる。
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