外資系ベンダーの本社幹部が会見すると「日本は欧米に次ぐマーケット」という言葉をよく耳にしたものだが、最近は以前ほど聞かなくなった。

 それは、ほかの地域が著しく成長しているからだろう。名前があがってくるのは「中国」「インド」「ロシア」「中東」など。ITマーケットとして、これから発展するとみて力を入れている。

 裏を返せば、日本のIT市場が成熟しつつあると判断しているということだが、だからといって日本市場を軽んじているとは限らない。ユーザーが高品質な製品を求めるため、ベンダーは日本で認められることを念頭に開発している。販売面では、流通モデルが確立していることからパートナーシップ策に役立てる。要は、ワールドワイド戦略を立てるうえでカギを握る国の1つといえる。

 しかし、あるネットワーク関連の外資系メーカー日本法人から驚くべき話を聞いた。その関係者によれば、「実は、本社から『日本はアジアNo.1。ほかの国より成長率が低いのはおかしい』といわれた」。中国では、前年度比50%以上の成長を記録したそうだ。ネットワークインフラ需要が活発化しているためだ。一方、日本はリプレース需要を狙うしかない。そのメーカーは決して新興企業ではない。外資系の日本に対する見方が変わっている状況下で、無茶な指令だ。それとも、これまで日本法人が手を抜いていたのだろうか・・・。(真)