立ち話

日本IBM 澤田千尋・ロータス事業部長

2008/07/28 19:47

週刊BCN 2008年07月28日vol.1245掲載

 日本IBMがロータス事業で力を注いでいるのは、さまざまなアプリケーションがポータル上でつながるマッシュアップ。法人市場での普及を図ろうとしている。個人市場では、グーグルなどのサービスでマッシュアップの利用者が増えている状況だ。「エンタープライズでも確実に活用が増える」と、澤田千尋・ソフトウェア事業ロータス事業部長は言い切る。

 個人で活用されていた機能やサービスが、実は業務において企業内個人が活用すると大きな効果が得られる場合がある。マッシュアップもその1つだ。大企業を中心にロータス事業の主力製品「ノーツ/ドミノ」ユーザーが多いことからも普及すると判断しているわけだ。ただ、課題は「中小企業では必ずしもノーツ/ドミノを使っているわけではない」こと。そこで、アプライアンス製品により、ロータスユーザーを増やし、マッシュアップを広める方針だ。

 ノーツ/ドミノを古くから販売している代理店が多いことも日本IBMが強気になれる要因。「(ノーツ/ドミノの販売が不振で)苦しい時期もあったが、販売パートナーが回復をもたらしてくれた。感謝している」。強固なパートナーシップを築いていることも普及につながる。
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