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<ニュースその後を検証>弥生 「弥生会計」ネットワーク対応に

2009/08/31 19:47

週刊BCN 2009年08月31日vol.1298掲載

●2004年9月6日 vol.1054 1面にて報道
弥生 「弥生会計」ネットワーク対応に

 家電量販店市場では圧倒的なシェアを誇り、他の追随を許さない業務ソフトウェアベンダーの弥生。「弥生会計」をはじめ各種業務パッケージのスタンドアロン版を中心に、中小・零細企業へ広く浸透させ続けている。その同社が当時の製品の上位版となる初の「ネットワーク版」を出荷すると当時の平松庚三社長から聞きつけ、週刊BCN(2004年9月6日号)は特ダネとして報道した。

 競合ひしめくなかでネットワーク版を出した理由は、同社のスタンドアロン版を利用していたユーザー企業が「より高度な使い方をしたい」と、スペックアップを望むケースが増えたためだ。上位版に買い替える際、選択肢として他社のネットワーク対応版を購入するしか方法がなかったことから、事業規模のより大きな企業向け製品としてリリースした。

 この出来事は、オービックビジネスコンサルタント(OBC)など、競合に衝撃を与えた。「弥生会計」から自社製品へのリプレースは、そこそこ商売になっていたためだ。弥生のネットワーク版の市場領域に対して競合ベンダーが新サービスを強化し、競争が激化し始めている。
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