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<ニュースその後を検証>ソフトバンクBB ソフトをストリーミング配信

2010/02/25 15:38

週刊BCN 2010年02月22日vol.1322掲載

●2004年8月9・16日 vol.1051 1面にて報道
ソフトバンクBB ソフトをストリーミング配信

 「週刊BCN」(2004年8月9・16日号)に掲載したソフトバンクBBがアプリケーションの「ストリーミング配信」という特報記事は、クラウドコンピューティング環境が当たり前になりつつある現在だと、さほど驚くニュースにならなかっただろう。だが、この特ダネを入手した記者にしても、当時はまだ「ASP型のストリーミング配信」という言葉は聞き慣れていなかった。

 04年当時、ソフトバンクBBはADSLサービスでネットワーク通信に力を入れる一方、現在と同様にソフトウェアパッケージ流通で最大手の地位を築いていた。その同社が、ソフトを丸ごと購入する当時の主力だったパッケージ販売やダウンロード販売と異なる利用期間に応じて課金するシステムに手を広げることには驚かされた。

 同社は、これを契機に企業で利用する業務ソフトを含め、「箱売り」からASP/SaaS/クラウドへとシフトしている。このストリーミング配信を開始したあと、「ソフトグリッド」での配信やセールスフォース・ドットコムとSaaS領域を拡大するなどの策を講じてきた。同社のような大手流通の動きだけみても、モノ売りは減っていくことが分かる。(谷畑良胤)
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