独立系ソフトウェアベンダーのインターコムは、2002年4月にセキュリティーサービス「SHILDIAN NETservice」(シルディアン ネットサービス)のASP提供を開始した。早くから新規ストックビジネスの構築に取り組んできた同社は、パッケージビジネスからクラウドビジネスに大きく舵を切ろうとしている。
「サービス開始から最初の4年間くらいは赤字だった」。高橋啓介社長はこう打ち明ける。今や会員数が60万人を超え、見事に黒字化している。「オンプレミスは儲からない。でも、あわててクラウドに移行したくはない。同時並行で取り組んでいくつもりだ」。
店頭市場は縮小傾向が顕著で、ソフトの低価格化が進んでいるものの、「認知度を高めるには効果抜群」と価値を認める。店頭展開はマーケティングの一環という考え方だ。ただ、「店頭だけではビジネスが厳しくなる」と付け加える。(信澤健太)