北斗七星

北斗七星 2010年10月11日付 Vol.1353

2010/10/14 15:38

週刊BCN 2010年10月11日vol.1353掲載

▼金木犀の香り漂うなかで開催される「秋の運動会」。今年は、酷暑の影響で日程調整に苦労した学校が多い。練習中に子どもたちが熱中症で倒れる事故が多発し、準備がままならなかったばかりか、10月に入っての急な冷え込みで、風邪が蔓延。このダブルパンチで順延に次ぐ順延に見舞われた。

▼このところの天候は、日中は夏を思わせるが、朝晩はぐっと気温が下がり、身震いするほどだ。風邪が蔓延したのは、そのためだろう。夏の感覚で冷房したり、窓を開けて寝て、早朝には冷え込みに襲われる。

▼最近のエアコンは、人の居場所を察知し、温度調整してくれる。都心部を走るJR山手線や京浜東北線なども、外気温を感知して車内温度を調整するため、窓にブラインドがない。OA機器も賢くなっている。例えばプリンタは、しばらく使わないでいると自動的にスリープモードになり、再利用する時の立ち上がりも10秒程度だ。使い勝手を損なわず、環境に配慮する技術は、まさに「クール・ジャパン」といえるだろう。

▼ITシステムを構築する際には「グリーンIT」がキーワードとなっている。だが、この不景気の影響でIT投資予算が減り、環境対策を実行したくても、できないのが実状のようだ。「環境対策」を打ち出して需要を増やした領域は、今のところプリンタだけかもしれない。クラウド時代になれば、企業のITシステムはデータセンターに移る。そうなれば環境対策は、より実行しやすくなるだろう。
  • 1

関連記事

<特別企画>グリーンIT “グリーン”に染まるIT界 サービス化でDCが電力削減

環境対策に弾み グリーンITの商機を探る

グリーンITとソフトウェア