〈一般的な解釈は…〉メーカーから品物を仕入れて販売する業者のこと。卸売業者ともいう。

 ディストリビュータとは、英語の動詞「distribute」(分配する、配給する、割り当てる)にerをつけて名詞にした言葉。海外・国内メーカーなどから品物を仕入れ、小売業者やユーザー企業に販売する卸業者を指す。商社とほとんど同じ意味で使用することが多い。「ディストリビューター」とも表記する。

 ディストリビュータは、IT関連の商品だけでなく、衣料品や宝飾品、魚介類など、あらゆる品物を取り扱う卸業者に対しても使う言葉だ。区分するために、パソコンなどIT関連商品に強い卸業者については「ITディストリビュータ」と呼ぶことが多い。日本の大手ITディストリビュータとしては、ダイワボウ情報システムやソフトバンクBB、大塚商会などが挙げられる。

 2008年のリーマン・ショックを境に、企業のIT投資が激減した影響で、ITディストリビュータは従来型のビジネスモデルを変革することを余儀なくされている。ITディストリビュータ各社は、単にメーカーからモノ(ハードウェア)を仕入れて卸すだけでは収益が見込めないと認識して、新たな事業を模索している。例えば、企業向けSaaS/ASP型サービス「TEKIPAKI(テキパキ)」を提供するソフトバンクBBのように、新規領域の開拓によって既存のビジネスに付加価値をつけたり、新たな収益の柱となるビジネスを育てようという動きをみせている。

 ちなみに、「ディストリビューター」は、自動車のエンジン部品の一つとして使われる機械式配電装置を意味する用語でもある。