以前取材させていただいた福島県郡山市のベンダーの方と、一昨日、連絡が取れました。そのベンダーでは、地震後に回線が切れていたインターネットが復旧し、携帯メールアドレスを含むメーリングリストをつくって、出社できていない社員と情報共有しながら通常業務をこなしているそうです。現在は、関東地方の顧客の問い合わせにも対応しています。「東京は買い占めで食べ物がなくなって大変でしょう」と、逆に心配されました。
関東では、地震発生直後、家族や周囲の安否を心配する人たちが一斉に電話をかけたために、携帯・固定ともに電話回線がパンクしました。それでもインターネットが発達しているおかげで、電子メールで連絡を取ることができましたし、現在の地震の状況を迅速に知ることができました。とくにTwitterは、有用な情報を流す手段として重要な役割を果たしています。
一方で、必要以上に不安を煽り、混乱に乗じた不正確な情報が数多く出ているのもまた、インターネット。このような状況下だからこそ、以前からいわれているように、情報を取捨選択する能力が必要とされます。
被災地域の一日も早い復興を願っています。(鍋島蓉子)
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【震災関連情報】セキュアブレイン、震災に関連する偽メール、偽ウェブサイトへの注意を喚起メールマガジン「Daily BCN Bizline 2011.3.17」より