北斗七星

北斗七星 2011年6月6日付 Vol.1385

2011/06/09 15:38

週刊BCN 2011年06月06日vol.1385掲載

▼海外旅行の費用が格段に安くなっている。出発の直前になると、さすがに値引き幅は小さくなるが、それでもネットで検索して、廉価なチケットを購入する。最近は中国系の航空会社を利用することが多い。ただし、心地よいサービスは期待できない。空席があっても移動を認めてくれない。余分なスペースまで汚さないという配慮なのだろう。

▼ハノイへ行くことになった。JALを利用するのは久しぶりだ。成田空港の搭乗口でいつものように待機していると、機長からのアナウンスが入る。「本日のご利用、ありがとうございます」。おや、ここは機内ではないぞ。見渡すと搭乗口で機長がマイクを持って搭乗感謝の挨拶をしている。「では、機内で皆様をお待ちしています」。JALは変わった。

▼飛行機が着陸態勢に入る。着地もスムーズだ。JALの風格とともに、先ほどの機長の顔が目に浮かぶ。機内を出てスーツケースを待っていると、「本日のご搭乗はいかがでしたか」と聞かれた。振り返ると、先ほどの機長だ。クルーがスーツケースを手にして私を待っている。機長の挨拶は社の方針ではないようだが、JALの変化を身近に感じた。(直)
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