旅の蜃気楼

大陸では気が長くなる!?

2011/08/25 15:38

週刊BCN 2011年08月22日vol.1395掲載

【浦東空港発】久々の山行で、飯能の山を下っていた時だ。後ろから急ぎ足の人が近づいてくる。「大雨がくるぞ。急いでおりろ」。私への警告のようだ。樹林帯を抜けると、小雨が気になり始めた。急ぎ足で駅に向かう。電車に乗った途端に大粒の雨が降ってきた。大きな雷鳴が轟く。「落雷による停電で、しばらく停止します」。電車は武蔵藤沢駅で動かなくなった。待つこと2時間。でも気にならなかった。どうも、最近は待つことに慣れてしまったようだ。

▼7月末、上海の浦東空港で中国東方航空シンガポール行きを待っていた。2時間前になって搭乗口に行ってみると、貼り紙があった。211番に変更らしい。空港の長いコンコースを歩いて移動する。行ってみると、搭乗客はチラホラだった。早速、スマートフォンを引っ張り出して仕事をする。あちらのほうではVAIOを使っている。人が増えてきた頃に貼り紙が出た。「マシントラブルで遅れる」。仕方がない、待つとしよう。定刻を1時間経過した。ところが、「出発の見通しが立たない」という。ケータイで連絡する人が増えてきた。搭乗口付近で弁当と缶ジュースを配り始めて、長い行列ができた。

▼突然、移動の合図だ。大慌てでバスに乗り込む。40分ほどしてホテルに入った。中国人の28歳の青年と同室だ。今日は泊まりかと覚悟する。次は食事の合図だ。同室の彼がサポートしてくれる。ありがたい。彼はプログラマだ。シンガポールで5日働いて、上海郊外の自宅に帰る。2年前に結婚をしてまだ子どもはいない。食事の途中で再びの合図だ。飛行機が飛ぶというので、再び移動する。定刻から遅れること7時間だ。最後にオマケが付いた。搭乗口で400元が手渡された。これでタクシー代と夜食代がでる。2~3時間の遅れは想定内だ。大陸にいると気が長くなる。(BCN社長・奥田喜久男)

出発時刻から7時間遅れでシンガポールへ向かった
  • 1

関連記事

山に登って“結界”の是非を問う

重慶でスマホの便利さを痛感

馬には乗ってみよ、中国には行ってみよ