日本データ復旧協会の会員がじわりと増えています。昨年、大阪データ復旧(大阪市)とデータワークス(富山市)が加わり、これで会員企業は7社になりました。IT業界人でもなじみの薄い団体かも知れませんが、実はここ1年ほどの間で最も活躍した団体の一つです。
勘のよい方ならおわかりでしょう。――そうです、東日本大震災で壊れたり水没したりしたサーバー/パソコンのデータを懸命に復旧してきた会社で構成する団体なのです。
この1年、データ復旧の重要性が改めて見直され、日本データ復旧協会の認知度も大きく向上しました。会員が増えているのは、こうしたことが背景にあると思います。
記者も数社のラボに足を運びました。パソコンが海水をかぶった程度だと思っていたのですが、とんでもない現実を目の当たりにして、唖然としました。
塩水はもとより、泥、油、よくわからない化学物質……。腐食が進んでボロボロになったサーバーのきょう体や、溶けかかったHDDなどが保管庫に積み上げられています。
復旧できるものはほぼ復旧し終わったはずの今でも、損傷度合いがひどいIT機器がラボに残されているのは、「新しい技術が出てくれば、まだ復旧できる可能性があるから」と、あるラボの責任者はいいます。
データ復旧は、ユーザーにとって最後の砦。「そう簡単に諦めるわけにはいかない」と、難しいデータ復旧の技術開発に日夜取り組むデータ復旧ベンダーの今を取材しました。(安藤章司)
【記事はこちら】
データ復旧 復旧依頼件数の増加傾向が続く 新デバイスや暗号への対策で課題もメールマガジン「Daily BCN Bizline 2012.3.15」より