〈一般的な解釈は…〉データセンターでラック内のIT機器に電力を供給する装置。

 データセンター(DC)設備用語の「PDU」とは、「Power Distribution Unit(電源の分配ユニット)」の頭文字をとったものである。DCで、サーバーやネットワーク機器など、ラック内のIT機器に電源を分配する装置を指す。PDUのほかに、「電源タップ」という呼び方がある。

 そもそも電源とは、電気機器を動かす電力を取り入れるもので、一般的にコンセントを意味している。PDUは、ラックに取りつけて、電源からラック内のIT機器に電力を供給するために使われている。UPS(無停電電源装置)や冷却装置などとともに、DCの基本インフラを成す機器の一つである。

 PDUには、DCの規模に合わせて、エントリーモデルからハイエンドの機種まで、さまざまな種類がある。さらに、PDUの基本的な機能を備えているモデル以外にも、メーターをつけて電流を測定・表示することができるタイプや、スイッチを搭載することによって、個々のコンセントのオン/オフを制御することができるタイプのPDUも提供されている。

 近年は、DCの大規模化やシステムの複雑化によって、ウェブブラウザを使い、遠隔から電源の制御や測定ができる「インテリジェントPDU(iPDU)」の普及が進んでいる。また、東日本大震災以降の電力供給不足によって、大量の電力を使用するDCでの節電対策が重要になっている。そうしたなかで、IT機器を省エネにすぐれた機種に置き換えるだけでなく、インテリジェントPDUを活用して消費電力を見える化して、節電を図るという方法も注目を浴びている。

 ちなみに、通信関連用語にも「PDU」があるが、こちらは通信プロトコルが扱うデータの単位を指す「Protocol Data Unit」の頭文字をとったものである。