〈一般的な解釈は…〉サーバーへのアクセスを分散し、複数のサーバーに振り分ける機器。

 「ロードバランサ(load balancer)」は、ネットワーク機器の一種で、外部ネットワークからサーバーに送られるアクセス要求を管理し、アクセスを分散して複数のサーバーに転送する機能をもっている。アクセスによる負荷(ロード)をバランスよく複数のサーバーに振り分けることによって、システム稼働の安定を図る。日本語では「負荷分散装置」という。

 ロードバランサは、時間帯によってサーバーへのアクセスが集中する大規模コンピュータシステムで、応答速度の遅延やシステムの停止を防ぐために使われることが多い。例えば、ショッピングサイトなどのネットサービスを提供する事業者がロードバランサを導入するのは、多くのユーザーが同時にサイトにアクセスしても、負荷分散によってシステムが円滑に稼働することを図るためだ。

 ロードバランサは、ネットワークで機器を切り替えてデータを転送する「スイッチ」の一種だ。ネットワークを構成するレイヤー(層)によって、スイッチの用途が異なるが、レイヤー4(L4)とレイヤー7(L7)のスイッチは負荷分散の機能を果たすことから、L4/L7スイッチをロードバランサと呼ぶようになった。

 ロードバランサは、これまで通信キャリアやインターネットサービス事業者を主なターゲットとしてきたが、ネットワークトラフィックの増大によって、このところ、製造業や金融業の一般企業もロードバランサのユーザーとみなされるようになってきた。

 主要メーカーは市場を開拓するために、負荷分散機能だけでなく、ファイアウォールをはじめとするセキュリティ機能も付加し、一つの機器であらゆる処理ができる機種を投入している。