パソコン、スマートフォンの次に来るのは、RT(ロボット・テクノロジー)だといわれています。センサ技術やM2M(マシン・トゥ・マシン)を駆使して、スマートデバイスやHEMS(家庭用エネルギー管理システム)などを制御するシステムです。

 制御プラットフォームになるOSを巡っては、欧米系の「ROS(ロボットOS)」や産業技術総合研究所(産総研)などが取り組む「RTミドルウェア」の標準化作業が着実に進んでいます。

 情報サービス業界も、組込みシステム技術協会が中心となって、今年5月に「OpenEL for ROBOT」バージョン1.0を公表する見通し。かつて日本のお家芸といわれた組み込み技術を生かすことができるハードウェアに近い領域の標準化を狙う動きです。

 JASAの中村憲一理事は「国際標準化を狙う」と、すでに北米での活動を本格化させています。経済産業省は、2015年に1.6兆円規模の国内RT市場が形成されると予測。中村理事は、うち半分程度は組み込みソフトが担うと分析しています。

 プラットフォームを完全に支配しなくても、例えばAndroid OSの開発に積極的に貢献したサムスンがスマートフォンで大成功を収めたように、標準化作業の場に“身を置く”ことがとても重要です。RTでは決して蚊帳の外に置かれることのないよう、今から積極的に海外へ出向くことが求められます。(安藤章司)

【JASA関連の記事はこちら】
<トップインタビュー>組込みシステム技術協会(JASA) 会長 簗田 稔「“スマート化”の中核領域を担う」
メールマガジン「Daily BCN Bizline 2013.4.18」より